Zebra Wood : W2600

W2600

Zebrawood

ゼブラウッドは、中央アフリカのカメルーン・ガボン・コンゴ周辺に広く分布するマメ科の広葉樹で、樹高 30m 前後、樹径 1m を超える個体も見られます。名前の通り、明瞭なストライプ模様をもつ木材として知られ、その希少性と華やかさから歴史的に高級家具材として扱われてきました。

心材は淡い黄褐色を基調とし、その上に濃褐色からチョコレートブラウンの帯状模様が走るのが最大の特徴です。この均整の取れた黒褐の縞は、導管配置の規則性と材質の密度差によって生じる天然のもの。人工的着色では再現できない独自の存在感をもち、一枚板にすることでゼブラウッド特有のドラマティックな表情が際立ちます。

比重は約0.75〜0.85と重硬で、強度・剛性ともに非常に高く、耐摩耗性にも優れます。乾燥後の寸法安定性は比較的良好で、しっかりとした管理を行えば狂いも少なく、長期使用に安定した性能を発揮します。加工性は良好で、刃物を適切に選べば切削は滑らかに進み、研磨すると縞模様のコントラストがより鮮明に浮かび上がります。塗装との相性も良く、オイル仕上げでは独特の深い光沢と立体感が強調され、ウレタン仕上げでは縞の鮮明さが一段と引き立ちます。

耐朽性は中程度から高めで、主に屋内用家具・高級天板・楽器材・インテリアパネルなどに用いられてきました。近年ではその希少性の高まりと国際的な人気から市場価値が上昇しており、特に一枚板は産出量が少なく、年々入手困難となっています。

ゼブラウッドは、その圧倒的な存在感と芸術的なストライプ文様により、空間に強い個性と高級感をもたらす唯一無二の素材です。